吉野葛(よしのくず)の製造元見学。葛ってこんなにヘルシーだったの!~森野吉野葛本舗 /宇陀市上新
このグロテスクな根っこは葛(くず)です。「てめぇ~なんか生きてる資格はねぇ~んだよっ!」っていうのは世間の「クズ」ですが葛と関係ありません。ま、でも夏の自治会草刈りで敵視されるのは葛野郎で、鎌で根元を手繰ってバッサリ!あの生命力と他をからめて枯らせてしまう暑苦しさは夏の嫌われ者の代表格です。 ※写真をクリックすると拡大表示します。
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ところがこのブタ野郎、いや葛野郎、その根っこからは真っ白な葛デンプン(左下写真)がとれます。ツルは繊維に、花はお茶に、葛切り、葛もち、葛根湯・・・と吸収の良い良質なデンプンと薬効成分で昔から重宝がられた植物だったようです。(柿木のところでも同じようなことを書きましたね)
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| 沈澱と加水洗浄を繰り返してできる純白の澱粉 |
森野吉野葛本舗の製品。葛菓子も |
森野吉野葛本舗も数少ない吉野葛の製造販売元。森野家は宇陀市が吉野・伊勢などを結ぶ町として繁栄を誇ったころ、徳川家(吉宗)に御薬草見習として仕えた家で、森野旧薬園として文化財史跡にもなっています。
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| 森野吉野葛本舗の店舗。森野旧薬園もお店から入ります |
これはたぶん葛粉を乾燥させるためのトレイだと思う |
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葛って植物は、夏の間ツルや葉っぱを遠くに出稼ぎに出し、他の植物によっかかって夏の太陽のエナジーをせっせと貯え、秋になると一斉に地中根に回収するそうです。なので、11月から根を掘り出し、さらに冬の無菌に近い地下水で加水洗浄沈澱を繰り返し、暖かくなるまでに製品を作り蓄えるそうです。
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| 葛晒し工場中庭はには半円形の葛沈澱用プールが2本 |
工場の2階、風通し良く作られており、おそらく葛粉の乾燥場 |
柿だの葛だの、そこいらに生えてるものが健康に良いって見直されてます。化学ではなく植物学というか大衆学というか、そういう何やら理由はわからないけど経験的に積み上げられてきたものって、案外ばかにできないかもしれませんね。歩いて自分の眼で調べると余計に信じる気になれます。
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